アレルギーの話

アレルギーを勉強するためにアレルギーについて調べてました。

ポケモンGOで増える湿布アレルギーについて アスピリン喘息編

全国的にブームなポケモンGO

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全国的にポケモンGOがブームです。ポケモンGOで外を散歩するようになったという方も多いのでは無いでしょうか?しかし、日頃歩いていない人が限度を知らず一気に歩いてしまうと筋肉痛待った無しです。筋肉痛には湿布を患部に貼るのが一般的ですし、恐らく既にお世話になっている方も多いでしょう。しかし、湿布とポケモンGOは運が悪ければ悲惨なことになる可能性もありますので、今日はそのあたりを説明したいと思います。

湿布の歴史

 

1980年代に非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を含む湿布が承認され、筋肉などの軟部組織の疼痛に対して有効で有ることが分かってきました。今日ではNSAIDであるフェルビナク(セルタッチ、スミルなど)、インドメタシン(イドメシンコーワハップ、カトレップなど)、ケトプロフェン(ミルタックス、モーラスなど)、フルビプロフェン(アドフィード、ゼポラスなど)のうちの一種類を含有するものと、NSAIDではないサリチル酸メチル(MS冷湿布、MS温湿布、ハリホットなど)やサリチル酸グリコールなどを主成分とするものがあります。

喘息なったことがある人は注意が必要

NSAID含有湿布薬の一部はOTC薬(一般市販薬)として処方箋なしでも入手できます。主成分以外の物質にも気をつける必要はありますが、喘息を誘発する頻度が高いのはNSAIDです。すべてのNSAID含有湿布薬の添付文書には「アスピリン喘息又はその既往歴」がある場合は禁忌、「気管支喘息」には慎重投与と記載されています。

アスピリン喘息とは

 

気管支喘息の中にはNSAIDの投与により,重症の喘息発作を起こすタイプがあり,アスピリン喘息(aspirin induced-asthma:AIA)といわれています.発作はしばしば激烈で死亡することもあります。NSAIDの全身投与(内服や坐薬,注射)によることが多
いのですが,NSAIDを含有した湿布薬や塗布薬(軟膏、クリーム、スプレー)、点眼薬でも発作の誘発される可能性があり、添付文書のこのような記載がされているという経緯があります。

アスピリン喘息の怖いところ

アスピリン喘息は成人気管支喘息の約10%を占め、決して少なくないのですが、正しく診断されていないことが多く、患者さんは危険にさらされています。

意外と多いアスピリン喘息

成人の気管支喘息を対象にしてNSAIDの負荷試験を行うと、約10%がアスピリン喘息と診断されます。

過去にNSAIDを投薬することで喘息発作の誘発されたことのある患者さんは6割程度であり、残りの4割は将来NSAIDを投与されて発作を起こすか、あるいは何らかの負荷試験をしない限り診断できず、潜在しているアスピリン喘息ということになります。

アスピリンだけが悪いのでは無い

一般にアスピリン喘息といわれますが、アスピリンだけが悪いのではなく、アスピリンと同じ薬効(アラキドン酸シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害作用)をもつすべてのNSAIDで同様の効果が起きてしまいます。

アスピリン喘息が起きやすい人

アスピリン喘息の疫学は男女比は4=6で、20~50歳代に発症することが多く、小児にはまれです(年長児の1%程度)。

アスピリン喘息の経過

 

典型的な経過としては、20~50歳代になって鼻閉、鼻汁、嗅覚障害などの鼻症状が出現し、これと同時か、あるいは鼻症状が数年続いた後に喘息が発症します。アスピリン喘息のほとんど(90%以上)は鼻炎、副鼻腔炎、鼻ポリープ、嗅覚障害などの鼻・副鼻腔疾患の合併症をもっており、これがアスピリン喘息を疑い、診断する手掛かりになります。

湿布貼って喘息起きたらすぐに内科へ

丁度アスピリン喘息はポケモン世代ど真ん中の年代の方に多いと思います。湿布貼って咳が出る回数が多くなったりしたらアスピリン喘息の可能性もありますのできちんと専門医の診察をうけましょう。

 

以上 ポケモンGOで増える湿布アレルギーについて アスピリン喘息編でした。